坂井貴祐特集も組まれた「名古屋市民吹奏楽団 第20回定期演奏会」レポート

坂井貴祐特集も組まれた「名古屋市民吹奏楽団 第20回定期演奏会」レポート

2017年1月22日(日) 、愛知県芸術劇場 コンサートホールにて「名古屋市民吹奏楽団 第20回定期演奏会」が開催されました。この演奏会の「第2部」はなんと私の作品特集。2005年度・2006年度の中部日本吹奏楽コンクール(中日新聞社主催)課題曲となった『セレモニアル・マーチ』が演奏された他、委嘱作品『イグアス-大いなる水の躍動』の初演も行われました。

演奏会のプログラムは以下の通りです。

名古屋市民吹奏楽団 第20回定期演奏会

<第1部> 祝祭曲の世界
・祝典序曲/ショスタコーヴィチ
・シンフォニア・フェスティーヴァ/A.ラニング
・祝典のための音楽/P.スパーク

<第2部> 坂井貴祐の世界
・セレモニアル・マーチ/坂井貴祐
・ヨハネス・ファンタジア/坂井貴祐
・イグアス-大いなる水の躍動(第20回定期演奏会記念委嘱作品、初演)/坂井貴祐

<アンコール>
・アプローズ!/坂井貴祐

【指揮】中村暢宏
【演奏】名古屋市民吹奏楽団

▲リハーサル時の写真

「セレモニアル・マーチ」は2000年のミレニアムお祝いムードをイメージして作った曲なので第一部とのつながりも自然だったと思いますし、ブラームスの旋律を引用した「ヨハネス・ファンタジア」は、今年がブラームスの没後120年という節目だったので、そういう意味でもタイムリーな選曲だったと思います。そして初演となる「イグアス」、熱演でした!

『イグアス―大いなる水の躍動』について

さて、その『イグアス―大いなる水の躍動』ですが、タイトルが表すように、世界三大瀑布のひとつ「イグアスの滝」を題材とした全3楽章からなる作品です。プログラムに掲載した解説を以下に転載します。

【「イグアス―大いなる水の躍動」楽曲解説】

ブラジルとアルゼンチンの両国にまたがる世界最大の「イグアスの滝」。かつてこの滝を訪れたルーズベルト・アメリカ大統領夫人はその迫力に圧倒され、「ああ、かわいそうな私のナイアガラ……」と嘆いたといいます。本作「イグアス―大いなる水の躍動」は、このイグアスの滝を題材にしており、大きく3つの楽章から構成されています。

I. 「雲の生まれる場所」(演奏時間:約2分)
1541年、ブラジル奥地を探索していたスペイン人、アルベア・デ・バカは、その道中、密林から立ち上る不思議な水煙を見つけた。徐々に聞こえてくる轟音とともにその方向へ歩みを進め、ついに眼前に現れたのが「イグアスの滝」である。
この楽章では、水煙が見えたところからイグアスの滝の輝かしい光景が広がったところまでを描いている。なお「イグアス」とは、現地の先住民・グアラニー族の言葉で「大いなる水」の意。滝から立ち上る水煙は雲を生み、雲は雨を降らせ、周囲の森林に恵みをもたらす。

II. 「月夜の虹」(演奏時間:約6分)
満月の光に照らされた水煙がやがておぼろげな虹を出現させる。時間経過とともに少しずつ移り変わるかすかな光景。月の傾きとともに、虹は儚く消える。

III. 「流転」(演奏時間:約7分)
古代、大地が裂け、水が流れ、イグアスの滝が生まれた。その流れは今もなお、姿を変えながら絶え間なく続く。

初演後、多くの方々から嬉しいコメントをいただくことができました。演奏会本番を聴きにきてくださったみなさま、指揮をしてくださった中村暢宏先生、演奏をしてくださった名古屋市民吹奏楽団のみなさま、ありがとうございました!

【追記】初演の模様がYouTubeにアップされました。

(この初演の後、第1楽章を加筆。現在レンタルされている楽譜はこの演奏より約1分程度、新たな楽想が挿入されています。)

フォトギャラリー

楽屋でいただいたお弁当。メッセージ付きなのが嬉しかったです。
11月に行われた合宿にもおじゃましました。
合宿の帰りには「犬山城」を見学。あいにくの天気でしたがそれはそれで風情がありました。